2013年 鉄道模型功労者賞

  • 作成者:jam2

8月17日に発表されました、2013年の鉄道模型功労賞の皆さまをご紹介します(あいうえお順)

鉄道模型功労賞 伊藤 剛 殿

我が国の社会が戦後の復興から経済成長に転じた昭和30年代、鉄道模型の世界もまた、その表現追求において長足の進歩を遂げました。
それ以前、まだ模型というものが趣味とは捉えられなかった時代から、貴殿はモータや車輪に至るまで全て手作りの創意工夫に満ちた模型を数多く製作し、また工作における数々の工夫・ヒントを専門誌に発表して多くの鉄道模型人に影響を与えてきました。
近年においても、実物のような慣性を伴う車両走行を再現するのための工夫や、台車の等角逆捻り構造に代表される、安定した走行性能を得るための数々のアイディアを発表され、今も数多くの後進が新しい刺激を受け続けております。
今年、「昭和の鉄道模型」を振り返るにあたり、その功労は永く記念されるべきものとして、ここに感謝の意を贈ります。

鉄道模型功労賞 河田 耕一 殿
わが国の社会が戦後の復興から経済成長に転じた昭和30年代、鉄道模型の世界もまた、その表現追及において長足の発展を遂げました。
その時代にあって、貴殿はいちはやく鉄道施設の世界に着目され、全国を巡られ、鉄道模型に再現しやすい国鉄の中小規模駅、車輛基地の構内配置や施設を記録され、また、月刊『鉄道模型趣味』誌に自らその模型化作例も解説されて、当
時の国鉄の鉄道設備をはじめ駅・沿線風景を紹介されるなど、精力的な活動で多くの鉄道模型人のシーナリィ、ストラクチャーへの興味を拓いてくださいました。
これは、その後の「車輛の表現精度にバランスしたストラクチャーの必要」という意識の浸透を進め、今日市販製品にまでつながる源流になったことと確信するものです。
今年、「昭和の鉄道模型」を振り返るにあたり、その功労は永く記念されるべきものとして、ここに感謝の意を贈ります。

鉄道模型功労賞 平野 和幸 殿

わが国の社会が戦後の復興から経済成長に転じた昭和30年代、鉄道模型の世界もまた、その表現追及において長足の発展を遂げました。
その時代にあって、貴殿は精緻な金属工作による明治時代の古典車輛のスクラッチビルト作品を連作し、月刊『鉄道模型趣味』誌上に発表されると同時に、その工作技法を解説されることで、多くの後進を輩出するきっかけを作られました。
また自宅レイアウト「千曲鉄道」の製作と通じて、車輛精度にバランスしたレイアウト製作の可能性を実証されたことも、その後も模型界のレイアウト観にまたとない指針となりました。
今年、「昭和の鉄道模型」を振り返るにあたり、その功労は永く記念されるべきものとして、ここに感謝の意を贈ります。

鉄道模型功労賞 山本 豊 殿
わが国の社会が戦後の復興から経済成長に転じた昭和30年代、鉄道模型の世界もまた、その表現追及において長足の発展を遂げました。
その時代にあって、貴殿は文学的要素の豊富な地方小鉄道の古典車輛に着目され、「豚子軽便鉄道」の名のもと、月刊『鉄道模型趣味』誌につぎつぎ作品を発表され、また故二井林一晟氏と掛け合いの、いわゆる「ゲテモノ論」などで、小型車輛に対する鉄道模型人の興味を大いに刺激してくださいました。また、そののちは米国の森林鉄道に目を転じ、その分野の研究を掘り下げて、月刊『とれいん』誌上で基礎知識を解説されるなど、わが国に於いて、新たな分野への興味に
指針を与えられました。
今年、「昭和の鉄道模型」を振り返るにあたり、その功労は永く記念されるべきものとして、ここに感謝の意を贈ります。

日本鉄道模型の会








検索

Return to page top